校長あいさつ

 このたびは安城農林高校のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。

 本校は、明治34年に愛知県初の県立農林学校として開校して以来、今年で創立123年目を迎える歴史と伝統ある農業高校です。卒業生は2万3千余名を数え、有為な人材を世に送り出してきました。
 現在は、農業科、園芸科、フラワーサイエンス科、食品科学科、森林環境科、動物科学科の6学科、1学年6クラスが設置されており、農業の基礎的・基本的な学習からバイオテクノロジーや環境保護等の先端的分野の学習をとおして、将来の農業の担い手を育成するとともに、農業関連企業や食品関連企業、農業だけでなく地域の各種産業や地域社会の発展に貢献できる人材、「食と環境のスペシャリスト」を育てています
 初代校長 山﨑延吉先生は、「我は農に生まれ、我は農に生き、我は農を生かさん」という強い信念のもと自らを「我農生」と称し、生涯を農業教育と農村振興に尽力されました。また、山﨑先生の教えは校訓に凝縮されています。

 一 礼節を正し廉恥を重んじ信義を尚ぶべし
 一 国家社会に貢献せんことを庶幾ふものは勤労を以て身をならすべし
 一 利を忘るべからざるも尚之が為めに他の迷惑を招くことあるべからず
 一 共同一致が成効の基たるを覚知すべし
   要は只誠意にあり

 120年という長い歴史を継承し、その精神は、歴代の同窓生の胸に「農林魂」として刻まれ、私たちの生きる指針となっています。
 今日、世界を取りまく環境は非常に厳しく、農業においても、ICTやDX、スマート農業など新しい取り組みが行われるようになりました。次の世代へと農業をつなげ、更に発展させていくことが重要な課題となっています。
 新しい時代と社会の要請に応えるべく、本校では、今後一層、幅広い農業の担い手の育成と地域産業で活躍する人材を育成し、多方面との連携を図りながら、環境教育の推進、食の安全・安心教育の徹底、農業教育の普及活動等に取り組んでまいります。
 本校へのご理解とご支援をよろしくお願いします。

令和6年4月 竹内 匡介